b型肝炎にうつらないようにする工夫

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数ある肝炎の中でもb型肝炎は特に感染力が強く、一度感染してしまうとそのウイルスを完全に取り除くことはできません。b型肝炎発症を防ぐためには、感染原となるものから避けることが重要です。b型肝炎の感染経路は非常に限られています。

日常生活で気をつけていれば十分防ぐことができる病なので、事前に対処法を把握しておきましょう。

b型肝炎の感染経路

肝炎ウイルスには様々な種類がありますが、その感染経路は大きく2種類に分かれます。1つはウイルスに汚染された食べ物や水を口に含んだ場合。もう一つがウイルスの含まれた血液や体液に触れた場合です。b型肝炎は、主に血液や体液によって感染するタイプになります。

その感染力は他の肝炎に比べると強く、患者の血液や体液に直接触れると感染する可能性が高いです。b型肝炎の具体的な感染経路としては、輸血・道具の共有・性行為・母子感染等が挙げられます。b型肝炎にうつらないようにするためには、これらの感染経路を塞ぐことが重要です。

道具の共有は可能?

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b型肝炎の主な感染経路の一つとして挙げられるのが、道具の共有です。注射器・鍼・ピアス・カミソリ・タオル等の場合、血液や体液が付着する可能性が高いです。患者の血液や体液が付着した道具を共有すると、道具を通じて患者の血液や体液に直接触れることになります。

道具を介して血液や体液に触れることになるので、b型肝炎にも感染しやすくなるのです。もしどうしても共有しなければならない場合は、塩素系消毒剤や熱湯を使って十分に殺菌してから使用するようにしましょう。ただしb型肝炎は血液や体液に触れなければ感染しません。

そのため血液や体液が付着する可能性の低い道具、例えば文房具や食器に関しては共有しても問題ありません。また椅子や便座に関しても明らかな汚染がない限りは共有しても移る可能性は少ないです。

浴槽の共有は大丈夫?

b型肝炎は血液や体液に直接触れなければうつりません。そのため明らかに出血がない場合でしたら浴槽を共有しても問題ありません。入浴やシャワーを一緒に行っても問題ないでしょう。ただしこれは明らかに出血がない場合に限られます。

例えば生理の場合は浴槽に入るのを避けるか、タンポンを使うようにします。浴槽内のお湯に患者の血液が溶け込むと、感染する恐れがあるからです。もし血液が浴槽に付着してしまった場合は、塩素系消毒液などで消毒するようにしましょう。

血液・排泄物・体液を処理する際の注意点

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血液・排泄物・体液にはb型肝炎ウイルスだけでなく、様々な微生物も含まれています。直接触れると様々な病気を発症する恐れがあるため、正しい方法で処理する必要があります。処理する時はまず、使い捨て手袋を装着します。

もしも手にケガをしていた場合、そこから病原菌が侵入してくる可能性があるからです。使い捨て手袋をつけた状態で、汚物はタオルや紙で拭き取ります。この時ゴシゴシこすると余計に染みこんでしまいますので、汚物が液体状の場合はタオルや紙などに染みこませながら拭き取ります。

汚物がつまめるようなら、タオルや紙でつまみながら拭き取りましょう。きれいに拭き取った後は消毒液をかけておきます。処理が終わったら汚物をふき取ったタオルや紙、手袋等はビニール袋に入れて密封してから捨てましょう。

できればビニール袋に一度入れた後、他の廃棄物と一緒にもう一度袋に入れるのが望ましいです。なお、手袋で防護していたとしても感染するリスクがゼロになるとは限りません。石鹸を使ってしっかりと手を洗い、アルコールで手の消毒も行いましょう。


介護の場合も要注意

b型肝炎にうつらないようにするために、手袋をつけた方が良いのは汚物を処理する時だけではありません。b型肝炎患者を介護する場合もできるだけ防護するようにしましょう。特にインスリン自己注射・カテーテル等といった医療行為に使う道具には、血液が付着していることが多いです。

手袋はもちろんですが、可能ならマスクやゴーグルを装着して、粘膜の露出を少しでも減らすようにします。また使用済みの医療器具については血液が漏れないように箱等にまとめて入れた後袋に包み、さらに他の廃棄物と一緒に袋に入れてから捨てるようにしましょう。

b型肝炎は咳やくしゃみでうつらない

b型肝炎は非常に感染力は強いのですが、その感染経路は血液・体液に直接触れた場合に限られます。基本的に空気感染はしないのです。そのため、咳やくしゃみでうつることはありません。会話すると唾液が少量飛ぶこともありますが、それも感染にはつながりません。

b型肝炎のエンテカビルを使用した治療

b型肝炎患者に触れてもうつらない?

b型肝炎はケガさえしていなければ、皮膚に触れてもうつることはありません。そのため握手をしても問題ないです。ただしケガをしている場合、血液や体液を介して感染する恐れがあります。もしケガしてしまった場合、患者側は絆創膏などでケガした部分を塞ぐようにしましょう。

そうすることで、血液を介した感染の確率が減少するからです。

b型肝炎は完治しない病気

b型肝炎は適切な治療を行うことで、炎症をある程度抑えることはできます。しかしb型肝炎ウイルスが体内から完全に消えることはありません。症状そのものはなくても、b型肝炎ウイルスが体内にある限り、誰かに感染させてしまう恐れがあるのです。

ただし、現在では薬などでb型肝炎ウイルスの数を抑えることが可能となってきています。ウイルスの数が少なくなれば、それだけ相手にうつる可能性も減少します。b型肝炎は完治しない病だからこそ、継続的にウイルスの活動を抑え続けることが重要なのです。

ワクチンで予防しよう

b型肝炎にうつらないようにするためには、ワクチン接種が非常に有効です。ワクチンを接種することで、90%以上の高確率でb型肝炎への感染を防ぐことができるからです。

成人の場合、ワクチンは3回に分けて接種します。ワクチンを接種することで体内にウイルスに対する抗体が作られていきます。一度抗体ができると、その後15年間は抗体が残り続ける為、感染のリスクが非常に低くなります。

なおb型肝炎ワクチンの接種は、b型肝炎にかかりやすい人に対して優先的に行われます。例えば母親がb型肝炎患者の場合は、母子感染の可能性が高いため、出生後できるだけ早い段階で注射します。患者のパートナーや家族も感染するリスクが高いので、優先的に注射が必要です。

そして職業上b型肝炎患者と接する機会が多い人の場合も優先的に接種します。例えば医療従事者・消防士・警察官等が挙げられます。感染経路を塞ぐとともに、ワクチン接種を行うことで、b型肝炎への感染リスクはかなり軽減されるのです。

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